PET検査で脳、心臓、がんを診断

ポジトロンというごく微量の放射線を出す物質を注射して、PET(陽電子放射断層撮影法)という装置を全身に当てて、ポジトロンから出た放射線の分布を画像化する検査がPET検査です。主に、がん、脳腫瘍、認知症、心臓病などの病気の診断に使用されます。

他の検査と比較して、体全体を短時間で一度に見ることができるのが最大の特徴で、がんの早期発見や全身への転移の有無を調べるために、この装置を利用する医療機関が増えています。なかでも頭頚部のがんの検査に有効とされており、PETを使ったがん検診も行われています。

しかし、国立がん研究センターの研究では、PETのみでは肺、胃、大腸などの早期がんを確実に発見するまでには至らないという結果がでており、過度の信頼を寄せて、従来のがん検診を受けないのでは逆に高リスクとなります。

装置が高価なため、検査を受けるにはかなりの費用がかかることと、装置を備えた医療機関がまだ少ないというデメリットがあります。この装置を使った検査で保険が使えるのは、がんの転移の診断時や転換で手術が必要なときなどに限られます。